2012-08-01から1ヶ月間の記事一覧
visage 《文語》 顔,顔だち,容貌(ようぼう). [古期フランス語「見られるもの」の意]
「メタ−フィクション」という「フィクション」を書きつける視点があるという点で、考古学も精神分析も方法論は違えど似てしまうとしたら。そのような「メタ」=「フィクション」を脱構築するデリダにとって、仮説的なものであれメタを確保しているフーコーは…
「視的欲動の対象aとは、およそ「他者」のあの計り知れず、不安を惹き起こす、ときに耐えがたい眼差しのことであり、この眼差しは、私の視野に穿たれた黒い穴、去勢によって開けられた裂け目にも比較されうるだろう。それは禁止され失われた享楽の探究を、再…
例年通り、乗車率は100%を超えている。あと三分で発車。改札を通るときだった。慌てて乗り込んだ車両は指定席。もちろん切符は自由席。コンパートメントで一時間を過ごすことにした。田中純『政治の美学』を開く。日暮れ前の最後の日差しを浴びながら。15分…
様々な覚書・注釈1797-1798〔「花粉:Blütenstaub という根本表現」友よ、土地は貧しい、我々は多くの種を蒔かなければならない、 せめて慎ましい実りだけでも育むために。(エピグラフ注釈;「土地der Boden」とは何か。①ドイツ文化(ナショナリズム的解釈…
バイパスから少し入った路地裏。すぐわきには中学校がある。その中学校に対して反対側に、煎餅工場がある。のっぺりとした外壁に囲まれ、異様な威圧感のある、アナクロニックな工場。民家のわきにこんなものがある事自体、奇妙だった。その工場が、一部建物…
政治的決定はなされなければならない。そのためには、政治的決定権を行使する空間は、ある種の超越的、特権的なものでなければならない。そこには、その特権性ゆえの危険性があるからこそ、民衆は思考を投下し、信約convenance=契約を結ぶ。リヴァイアサン…